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ただのバナナでも差別化する5つの方法から学ぶレディースファッションの仕入れ・OEMのポイント

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もしあなたが、

「自分が売っている商品は、
 よその商品と同じようなもの。
 だから、
 差別化することはできない…。」

そう思っているなら、
これから紹介する5つの方法を
試してみてください。

 

 

この方法を提唱するのは
ポジショニングの生みの親である
ジャック・トラウト氏。

彼は、商品の見せ方(ポジショニング)によって

「どんなものでも差別化できる」
「食肉や青果のようなものでさえ
 差別化の方法はある」

と語っています。
実際、彼ほど差別化の事例に
詳しい人はいないので、
その言葉には説得力があります。

では、どんな方法か見ていきたいと思います。
(以下、『独自性の発見』より)

 

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①識別化する

ふつうのバナナが「チキータ」という
ラベルを貼ることで特別のバナナになる。
ドールもパイナップルで同じことをしたし、
一つずつ透明なパッケージに
入れられたレタスも同様だ。

もちろん、なぜラベルを貼った商品を
探すべきかも消費者に伝えなくてはいけない。

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[ひと言解説]

チキータとは、アメリカの
大手バナナ販売会社である
チキータ・ブランドが販売するバナナです。

一手間加えることで、
お客さんが他の多くの商品と見分けることを
可能にしました。

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②人間化する

グリーン・ジャイアントというキャラクターは、
いろいろなかたちで野菜を差別化した。

パーデュー・ファームズの
フランク・パーデュー社長は、
やわらかいチキンを作る
強い男として有名になった。

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[ひと言解説]

アメリカ合衆国の食品加工会社の
マスコットとして親しまれた、
グリーン・ジャイアント。
商品のパッケージには
緑色の肌をした男が描かれ、
消費者に強烈なインパクトを与えました。

また、パーデューという養鶏農家の農夫が、
鶏肉を売り出しました。
パーデューが、自らが出演する
テレビCMも流したところ、
一躍有名となりました。

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③新しいカテゴリーを作る

メロンの生産者たちはとくべつ
大きなメロンを差別化すべく、
ただ大きなメロンとして売り出す代わりに、
「クレンショー・メロン」という
新しいカテゴリーを作った。

タイソンは小さな鶏を売りたかったが、
小さな鶏と言ったのではあまり魅力がない。
そこで「コーニッシュ・ヘン」という
カテゴリーを導入した。

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[ひと言解説]

クレンショー・メロンとは、
やや縦長な黄金色のメロンです。
新しい交配種として注目を浴びて、
他のメロンと違う果物と
みられるようになりました。

また、コーニッシュ・ヘンとは、
一羽500g程度のひな鳥の丸焼きです。
今ではアメリカでよく使われる言葉ですが、
カテゴリーのために作った言葉だったのです。

==========

④名前を変える

元の名前の感じがあまりよくない場合がある。
チャイニーズ・グーズベリーもその一つだ。

キウイと名前を変えたところ、
とつぜん世界じゅうで好まれる
新しい果物になった。

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[ひと言解説]
チャイニーズ・グーズベリーが
販売されていた1950年頃、
アメリカと中国の関係はよくありませんでした。

そこで、ニュージーランドに生息する鳥、
「キウイバード」の姿に似てるところから
着想を得て改名したところ、
アメリカで好まれる果物へと変貌しました。

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⑤カテゴリーを変える

ポークは長年、ただの豚肉だった。
豚肉といえば土のなかを転げまわる動物が浮かぶ。
ところがある日、
「もう一つの白身肉」として
チキンの仲間になった。

牛肉などの赤身肉が問題視されているときには、
非常にうまいイメージチェンジである。

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[ひと言解説]
約10年ほど前のことです。
アメリカでは赤身肉(レッド・ミート)が
健康を害すると問題視されており、
白身肉(ホワイト・ミート)である
鶏肉を食べようとする動きが強まっていました。

そのような動きを受けて、
豚肉を販売していた会社が、
豚肉も白身肉の仲間だとアピールしたのです。

鶏肉と同様に、
豚肉も人気を博すことに成功しました。

 * * *

いかがでしたか?

消費者はいつでも、
どの商品を買おうか迷っています。
でも、今回ご紹介した5つの方法を使えば、
あなたの商品は、「他とは違う」と
感じてもらいやすくなり、
きっと消費者に選ばれる確率も
ぐんと上がるはずです。

特に、名前を変えるという方法は、

「缶入り煎茶」→「お~いお茶」
「モイスチャーティッシュ」→「鼻セレブ」

など成功事例もたくさんあり、
すぐに効果が出やすい方法なので、
ぜひ一度考えてみてください。

本日も読んでくださり、
ありがとうございました。

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