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一番になるよりオンリーワンになれ!から考えるレディースアパレルの仕入れ・OEMのポイント

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書籍『ぺレニアルセラー』p55より

いつまでも残る商品・サービスをつくりたいなら、まず肝心なのは、ベストなアイデアを追求することです。

2005年、欧州経営大学院教授の W・チャン・キムとレネ・モボルニュが提唱したのが「ブルーオーシャン戦略」。

ライバルがひしめく「レッドオーシャン」を避け、競争相手のいない「ブルーな」水域を探し出すのが賢明だという戦略です。

エンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」、格安航空会社「サウスウエスト航空」、家庭用据置型ゲーム機「任天堂 Wii」、電気自動車メーカー「テスラ」、

女性専用フィットネスクラブ「カーブス」、身体に密着するスポーツウェアのメーカー「アンダーアーマー」などは、ブルーオーシャンの典型です。

同業者が思いもつかない画期的な事業で、急速に成長しました。

NFLの監督としてチームをスーパーボウル(全米王座決定戦)優勝へと導いたピート・キャロルから、以前こんな話を聞きました。

彼はロックバンドのグレイトフル・デッドから大切なことを学んだと言います。

「彼らは何にでも一番になろうとはしませんでした。何をするときもオンリーワンであろうとしていたのです」

作家でありポッドキャスト番組も持つスリニバス・ラオも、こう言い切っています。

「一番よりオンリーワン」と。

それなのに、誰も彼もが、すでにあるものと代わり映えのしない、商品をつくろうとしています。

これでは、果てしない競争に巻き込まれることになるのです。

なぜなら、彼らが割って入ろうとしている市場はすでにライバルに支配され、消費者の側も9割が現状に満足しているからなのです。

ほんの少し改良したくらいではユーザーは喜ばないし、気づきもしません。

「~に似ていますが、~の点では新しいのです」といった説明を聞くたび、私は心配になります。

それでは独創性はないと言っているようなものだし、すでに市場を席巻している物やサービスに改良を加えるなら、そういう競合たちとまともにぶつかり合い、潰されてしまいます。

それならいっそ、自分で新たな市場を開拓し、大胆不敵に攻めていく方が、創るのも楽しいでしょう。

世界的ロックバンド、芸術家、小説家…ビジネスの世界では、AirbnbからUberまで、今まで成功してきたものは、オンリーワンなものを創り出してきました。

しかし、これらの多くは反発に遭い、法的規制をかけられたものもありました。

今ではどれも社会に浸透し市民権を得ているますが、初めは斬新すぎて不穏にさえ思われていたのです。

ただし、こういう仕事は案外決まり事を守っているのです。

従来の枠を全て変えてしまうのではなく、その中で変えるべき部分を狙い撃ちしているのです。

例えば、Airbnbは、そのビジネスモデル(民泊仲介)が斬新すぎて反発を浴びたのであり、仮想通貨しか受け入れないような極端な方針を取ったわけではありません。

それまでの常識を一度に全部破るのは無理だし、何より破ること自体を目的にしてはいけないのです。

何でもかんでも破っていては人々の理解が得られないからです。

自分が関わる分野や業界をとことん研究し、守るべき点と破るべき点を見極めることが大切なのです。

例えば、Netflix やケーブルテレビ局HBOの番組は、コマーシャルの中断はないものの、従来のテレビ番組に合わせてだいたい30~60分の長さになっています。

出版の世界でも、個人が電子書籍で自費出版できる時代となり、理屈としては何でも思い通りにできるようになったはずだが、ほとんどの作家は従来通りのやり方で本をつくっています。

決まり事にいちいち楯突いても仕方がないですし、あれもこれも一度に変えようとすると消費者は戸惑い、途方に暮れてしまうでしょう。

そして、型を破るときに注意してほしいのは、全員に気に入られることはできない、という事実です。

少なくともいきなりは無理です。

さる著名な科学者が学生たちに、“アイデアを盗まれるのを怖がるな“と忠告したことがあります。

「本当に独創的なアイデアであれば、どうせ受け入れられっこないのだ。それをどうやって人々に受け入れさせるか、大変なのはそこだよ」と。

この話は、アイデアだけでは不十分という最初の話にもつながるし、新しいものは挑発的だという現実にも触れています。

あなたがつくる商品も、最初は不審がられ、受け入れられないかもしれない。

でもそれこそが、斬新で、オリジナルなものをつくり出した証なのです。

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