ピカソのマーケ戦略から学ぶレディースアパレルの仕入れ・OEMのポイント
世界で最も有名な芸術家のひとり、ピカソ。
そんなピカソが作品を売るため「芸術家としてはちょっと反則なんじゃないか、ということをやっていた」と、美術関連の本も出版されている画廊の経営者の方に教えてもらったんです。ピカソのこ手んですが、マーケティングの視点から見ると、めちゃくちゃうまいんです。
なので、今日はマーケター・ピカソのエピソードをシェアさせてもらいます。
目次
✅まだ人気がなく、相手にしてもらえないピカソ…
ピカソがまだ売れない芸術家だった頃。
芸術家が作品を売りたいときには、画廊を通して売るというのが一般的だったようなんです。
ですが、、、
名も無いピカソが画廊に突然押しかけて、、、
「俺の作品を置いてくれ!」
と言っても、相手になんてされません。今でいうと飛び込み営業みたいなものですから、迷惑がられて、オワリです。すが、、、
✅普通の芸術家は絶対にやらないこと
ピカソは普通の芸術家なら絶対にやらないようなことを実行しました。
それは、人を雇い画廊に問い合わせに行かせたのです。
「ピカソの作品は置いてありますか?」と。
もちろん、1つの画廊だけに問い合わせをさせたわけではありません。かなりたくさんの画廊にこの問い合わせをさせたようなんです。
そうするとどうなるか?
画廊仲間で話をするわけです。
同業者ですから、今も昔もそれなりにネットワークはあります。
✅ピカソの作品をおきたいと画廊に思わせる営業Step
なんか最近ピカソってやつの作品ないって問い合わせ多くない?」
こうなったら、こっちのもの。いくつかの画廊からピカソに問い合わせがあっても不思議ではありませんし、ピカソの側から画廊にアプローチしていったとしても、まったく対応がわかりますよね。
今でいうと、スーパーに商品Aを置いてもらうために、いきなり飛び込み営業をするのではなく、、、
Step1:たくさんのお客さんに商品Aってありませんか?と問い合わせする部隊を送る
Step2:同業者で商品Aってなんだ?と話題になる
Step3:そのあとにこちらから商品Aを置いてもらうためにアプローチする
みたいな感じですね。
こうなると、営業がどれだけ簡単になるか?想像は難しくありませ。
(とはいえ、ピカソのこの作戦は反則ギリギリ感はいなめませんがw)
それに、、、
✅なぜ、ピカソには色々な作風があるのか?
ピカソの特徴のひとつに様々な作風の作品があるということがあるんです。
それには諸説あるようなのです。それにその理由はピカソがより成長するためにわざと作風を変えたというような話があるのですが、、、それとは全く別の理由もあるみたいなんです。
その理由が、完全にビジネス視点の理由なんです。具体的には、、、
「様々な画廊からのニーズに合わせて、作風を変えていた」
とのこ。
芸術家の方は「自分の書たもをくとうメーがあたでがそれとは真逆。
こっちの画廊は**系だから**系の作品を作ろう。あっちの画廊は××系だから××系の作品を作ろう。そんな感じで作品を作り分けていたことが、様々な作風を生み出した理由の1つになっていたとのことなんです。
顧客のニーズに合わせて、商品を変えるなんて、完全にビジネスとして芸術家をやっている感じですよね。
✅プラスα・ピカソの錬金術
最後にもう1つ。
晩年のピカソは芸術家として名を馳せていました。その名を使って、錬金術といってもいいことをやっていたんです。具体的には、ノを買ったり食事をしたりしても、お金を1円も支払わなくて済む。そんな錬金術で。
どういうことかというと、、、
海外ではなにか支払いをしないといけない時、小切手で支払う、ということがよくありますよね。
その小切手をきるときに、ピカソはあることやって、小切手が換金されないようにあることをやっていたんです。
それは、なんだと思いますか?
もうだいぶ長くなってしまったので、答えを言ってしまうと、、、
「小切手にサインするとき、その横に少し絵を書いた」
たったこれだけです。
小切手に絵を書くことで、その小切手自体が換金するよりも大きな価値を持つようになったんです。ピカソが書いた絵があるわけですから。そうなったら、小切手をもらった方は換金しませんよね。
金されないということは、ピカソはお金を払わなくていいということ。
ほとんど価値のない紙に少し絵を描くことで、価値あるものに変化させてしまう。まさに錬金術です。
最後に話がそれましたが、、、
人類史上、最高の芸術家のひとりも画廊に自分の作品を売るためにマーケティングをやっていたということがわかると、マーケティングをやっている人間としては心強い限りです(芸術家の方からは、反則だと言われそうな感じもしますがw)
ピカソですら作品を作っただけでなく、作品を売るために頭を使っていろいろやっていたわけですから、僕たちも良い商品やサービスを提供するだけではなく、売るために頭を使って行動・実践していきましょう。